茨城県鉾田市で「地域プロデューサー養成講座」を実施しています【レポート】

2022.10.17/Mon
茨城県鉾田市で「地域プロデューサー養成講座」を実施しています【レポート】

IRODORIは、令和4年度鉾田市地域再生マネージャー事業として、産学官が連携した「まちの未来を創るチャレンジプロジェクト」を実施しています。

野菜の産出額が日本一の茨城県鉾田市。地域課題は地域の弱みではなく“地域資源”として捉え、2020年から産学官連携推進事業として民間企業と連携した取り組みをコーディネートを行ってきました。

本事業では、地域で挑戦したい人たちに対して「地域プロデューサー養成講座」を実施し、持続可能な地域づくりを考える人材の育成を進めることを目的として実施しています。

地域プロデューサー養成講座・全5回のプログラム

地域プロデューサー講座は、鉾田市に住んでいたり、市にゆかりのある人たちを対象に受講希望者を募り10月から12月にかけて全5回実施します。

図4

第1回:持続可能なまちづくりについて考えよう(株式会社IRODORI 谷津孝啓 / 永井彩華)
第2回:地域で活動する人をプロデュースする方法(NPO法人おやまワガママLab荒川留美)
第3回:若者たちが集う場づくりの可能性を考える(株式会社イツノマ 中川敬文 / 渡邊佳)
第4回:行政を巻き込んだ地域づくりについて(都市経営アドバイザー 毛塚幹人)
第5回:地域プロデューサーとして実践方法を考える(株式会社IRODORI 谷津孝啓)

講座を通じて、地域プロデューサーとして活動を起こしていくために必要なことを学んでいき、最後には事業プランの発表会を行います。

地域プロデューサーとは?

第1回目は10月11日に鉾田市で実施しました。テーマは「持続可能なまちづくりについて考えよう」です。IRODORIの谷津が講師となって進行しました。

参加してくださったのは既に地域で活動をされていたり、もしくはこれからやりたいという想いがある年代・性別・職業も多様な方々です。

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そもそも「地域プロデューサー」とはどういった役割のことを指すのでしょうか。

鉾田市で行っていく本講座では地域プロデューサーの役割を、地域で活動する人々の「こんな未来を実現したい」を引き出し、多様なプレイヤーを巻き込みながら、持続可能な活動を作っていくこと。としています。

図2

現状を把握しないと、実現したい未来が見えてきません。そのギャップに取り組むべき活動があります。地域プロデューサーは実現したい未来に向かって市民、行政、企業と連携していく役割のことを指しています。

また、地域で活動している人たちの領域を表した図がこちらです。

図1

地域では様々な活動をしている人たちがいますが、どの領域に属していると考えられるのかを整理してみると、まちでの動きや活動の起こり方がより鮮明に見えてきます。

こうした前提を踏まえ、持続可能なまちづくりをテーマに講義を行っていきました。

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第2回:地域で活動する人をプロデュースする方法

2回目の講座はオンラインにて実施。NPO法人おやまワガママLab代表理事の荒川留美氏をお招きし「地域で活動する人をプロデュースする方法」をテーマに講義を行っていただきました。

図6

NPO法人おやまワガママLabは2021年9月に栃木県小山市にて立ち上がり、小山市の中間支援組織として活動しています。

荒川さんは小山市に12年前に移住して来られてから一歩ずつ活動を積み重ねていき、結果的に地域プロデューサーの役割を担うことになった経緯について振り返りながら、活動を起こす方法について紹介してくださいました。

また、鎌ヶ谷市協働アドバイザーなどを担い、数々の中間支援組織を支援してきた影山貴大氏からもコメントをいただきました。

図5

影山氏によると、地域プロデューサーに多い傾向が「人が好きそうな人、自分が前に出て活動をするんだ、というよりも頑張っている人を純粋に応援できる人」とのことです。

「プレイヤーとして活動することも多いけれど、コーディネーションしているときは陰で支援していたり、黒子としていろんな動きをしている印象がある」と続けました。

荒川さんの活動のはじまりは「自分の困りごと」からスタートしていました。お子様の幼稚園のグッズを手作りをする必要があり、それができないという課題を持つ人と解決できる人「つくれるひと」をつなげ、人が活躍する出番をつくりながら課題を解決していきました。

このように、身の回りの困りごとから行動していくのが、地域プロデューサーの一歩目なのかもしれません。

「プロデュース」というと、特別な視点や技術、経験を持っていないといけない、というイメージがあるかもしれませんが、自分の困りごとから出発し欲しいものをつくっていくという方法もあります。

自分の困りごとは、他の誰かの困りごとである可能性もあります。引き続き、地域プロデューサー講座ではこうした情報をシェアしながら、参加の皆様の伴走をしていきます。

▼茨城新聞にも本講座を紹介していただきました!
茨城・鉾田市 地域活動の指揮者養成 対面、オンラインで講座

鉾田市にゆかりのある方のご参加、お待ちしています!

鉾田市で活動をしたい方向けの地域プロデューサー養成講座のお申込みはこちら。
https://forms.gle/izZdMR73Qw1Cn1Cm7

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